アンサンブルについて

当教室は、ヴァイオリンとチェロの教室が併設されている環境から、発表会では弦楽合奏のプログラムを毎回取り入れています。「におの浜弦楽アンサンブル」と名称も掲げて、子どもから大人まで世代を超えた一体感のある壮大な演奏は大変好評をいただいています。その魅力はそれぞれ個々により無限です。その一部を以下にご紹介します。


♪音楽的な一体感

まずは、合奏の最も大きな魅力といえば複数の楽器が一緒に奏でる音楽の一体感です。ひとりで演奏する時とは異なり、各パートがしっかりと連携することで、一人で演奏している時とは全く違う音楽の壮大さと臨場感を体験することができます。みんなでひとつの音楽を作り上げる瞬間は、特別な感動を生み出します。


♪リズム感やハーモニー(調和)からの学び

個人での練習や演奏は、テンポや音程感が自己都合になってしまうことがしばしばあります。それに対して合奏では、他の演奏者とタイミングやテンポ、音程など多くの要素を合わせることが求められます。これは簡単な事ではありませんが、そのような意識を持つことこそが重要で、そこから協調性他人を尊重するという人として大切な部分を養うことにつながります。
また、音楽的観点からは、他の楽器と重なるメロディや和音を聴きながら演奏することで、ハーモニーの理解や音楽の構造への意識が深まります。この体験を通じて、演奏技術の向上も期待できます。


♪言葉を超えたコミュニケーションと責任感の育み

合奏は、音楽を通じてコミュニケーションを深める場でもあります。『言葉では言い表せられないような〜』という表現がありますが、それを複数の人と共有して音で表現するという異空間の体験が合奏ではできます。
さらに当教室では、主に第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの4パートにおける構成で、年齢も幅広く様々な世代の方々で一つの音楽を創造し、互いを感じながら演奏する大変貴重な経験をして頂けます。そして、各パートの重要性をしっかり指導し、生徒さん一人一人が個々の役割を実感し、その達成感から自立心や自己肯定感を養うことを目標としています。

2017.12/24Xmasコンサート(びわ湖ホール小)           

におの浜弦楽アンサンブルの歩み

〜合奏の楽しみ、魅力をもっと身近に感じてもらいたい〜という思いから、門下生による『におの浜弦楽アンサンブル』を2004年に結成しました。

結成から早くも10年以上経ちましたが、毎回生徒さんからもらうフレッシュなエネルギーに支えられています。その時々でプログラムに変化はありますが、ここ数年で「お箱」となるべき曲が形成されつつあります。それが、モーツァルト作曲「アイネクライネ ナハトムジーク」と、エルガー作曲「威風堂々」です。この二曲は、毎回プログラムに組み込まれていますが、会を重ねるごとに合奏の一体感は深まり、素晴らしい演奏へと成長しています。これからまた更に、このアンサンブルの奏でる響きに彩りが増すことを心から楽しみにしています。


♪これまで演奏した主な作品は以下の通りです♪

ヴィヴァルディ/四季 春 秋 冬 
バッハ
・ブランデンブルグ協奏曲3番、6番
・ドッペルコンチェルト 
・ブーレ

ヘンデル/ラルゴ
モーツァルト
・ディベルティメント1番、3番 
・アイネクライネ ナハトムジーク
・アヴェヴェルム コルプス

ベートーヴェン
・交響曲6番1、2楽章 
・交響曲5番1楽章
ブラームス/ハンガリー舞曲5番、6番
チャイコフスキー/弦楽セレナーデ1、4楽章
ドボルザーク/弦楽セレナーデ1楽章

グリーグ/ホルベルク組曲
レスピーギ/リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲
バルトーク/ルーマニア民族舞曲
ブリテン/シンプルシンフォニー
エルガー/威風堂々
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